魚類の消化・呼吸器官

魚類に関する、生物学的に興味深い事実がある。

魚類は腎臓で赤血球を造成するという。さらに緊急時には脾臓で造成するという。魚類の白血球は、腎臓、胸腺、脾臓で造成されるという。
Fish Blood Constituents

魚類ではブロックマン小体によってインシュリンを造るという。戦前から、ブロックマン小体を利用してインシュリンを精製することが行われており、鯨インシュリンなど商品化されていたという。ブロックマン小体は種によって異なる場所にある。
http://www.dm-net.co.jp/gotoh/2003/03/03.html


魚類の胆のうには毒が含まれている場合があり、中国ではコイ毒による死亡がフグ毒に次いで多いという。
魚介類の毒

魚類では肝臓は脾臓と共に肝脾臓(中腸)となっている場合があるという。魚類の幽門垂は消化吸収を行う器官で、消化吸収の際の表面積を増やすものという。サンマには胃や幽門垂がなく、腸のみという。
Aristotle revisited: The function of pyloric caeca in fish

硬骨魚の鰓弓は4対であるが、軟骨魚では5~7対という。
えら

生物にとって、たんぱく質を消化・分解する際に発生するアンモニアは有毒であるが、魚類(硬骨魚類)はアンモニアをそのまま水中に排出する。爬虫類や鳥類は尿酸に、哺乳類は尿素として排出する。アンモニアの処理を行うのが、亜硝酸菌、硝酸菌で、バクテリアが水を浄化する。